”説明します”
なんて偉そうなタイトル付けてますが私が勘違いした点を中心に書きます。
ところで、
「つみたてNISA(ニーサ)」もう始めていますか?始めている人は少し得をしているかもしれません。
以前、つみたてNISAの弱点を書いたのに

何を言っている?と
思われるかもしれませんが、非課税期間は最長20年のところに引っ掛けか?というような表記が見受けられるので
つみたてNISAの特徴と共に紹介します。
目次
NISA(ニーサ)とつみたてNISA
NISAは2014年から、
つみたてNISAは2018年から始まった税制優遇制度で、
共に
20歳以上で国内居住であれば1人1口座を開設できる、
一定額以内の投資金額に対する配当や売買益に、本来かかるはずの約20%の税金ががかからない(非課税)点は同じですが
NISA | つみたてNISA | |
口座開設期間 | 2023年まで | 2037年まで |
非課税期間 | 最長5年間 | 最長20年間 |
非課税投資額 | 年120万円まで(最大600万円) | 年40万円まで(最大800万円) |
*NISA、つみたてNISAはどちらか一方のみ選択
大きく異なる点もあります。
投資期間と投資金額
その最たるものが投資期間と金額で、
分かりずらい「つみたてNISA」からいきます。
つみたてNISA
こんな感じの図を見たことはないでしょうか。
つみたてNISAの口座開設期間である2037年までなら、
”いつ始めても20年間は非課税で買付・運用でき最大800万円の投資ができる”
と思ってしまいますが、
実は金融庁のつみたてNISAページにはこうあります。
現在、つみたてNISAは2037年までの制度とされていますので、投資信託の購入を行うことができるのは2037年までです。
ということは
2037年までは投資(積立)はできるが、その後の最長20年間はただ保管しているだけになってしまいます。
仮に
2025年に始めたとしたら
積立期間が13年間ですから
積立投資の基本である長期で行うには早く始めた方が有利という事になります。
”積立期間と非課税(保管)期間とにはズレがある”というのが特徴です。
NISA
対するNISA(一般NISAとも言う)も似たような感じで、
最長5年で最大600万円の投資(購入)ということになっていますが、投資出来るのは2023年までで2024年からは保管だけになります。
2020年から始めたとしたら
4年間で最大購入可能金額は480万円です。
そしてNISAは
ロールオーバーと言って5年間の非課税期間の満了時に、さらに5年の非課税枠に移管する(新たな買付とみなされる)ことが可能ですが、
今(2019年)から投資したものについては、
2023年までですから適用されません。
いずれにしても
”投資できる期間はそれほど長くはない”と思っていただければ。
NISA、つみたてNISAの利点
ただ
NISA・つみたてNISAともに優れている点がありまして、
60歳まで引き出せないiDeCo(個人型確定拠出年金)と違って、5年や20年を待たずして途中でやめることが出来ます。
引き出せるんです。
つみたてNISA | iDeCo | |
決済 | いつでも可能 | 60歳まで不可 |
非課税投資額 | 月100円から * | 月5千円から |
*SBI証券や楽天証券の場合は月100円からで、つみたてNISAとiDeCoは併用できる
これは結構重要だと思っていまして、
ちょっと悲観的なことを書きますが
もし、
何年か先に大不況が来たとします。例えば東京オリンピックが終わって景気の良かった建設業界に陰りが見え始め、
マンションの空室が目立つようになり
地価が下がって
日本の株価下落にも勢いが増してきたとします、あくまで仮にです。
どうなるでしょう?
AIの導入も手伝って、人手不足から一気に人余りになる可能性もあるのではないでしょうか。
いきなり収入が減ったり、場合によってはなくなってしまうかもしれません。そんな時にNISAの資金を引き出せば当面の生活費には困らなくて済みます。
つみたてNISAの非課税投資枠
さらに、つみたてNISAは
銘柄入れ替えやリバランスをする場合(スイッチング)や、ほとんどないですが分配金が出る投資信託で再投資する場合には新規買付とみなされ
非課税投資枠を使うことになりますから
最大年間40万円ですが余裕を持った方が良いです。
*投資信託の選び方も変わってくるはずです

非課税期間終了後
つみたてNISA
次に、
つみたてNISAの非課税期間が終わった時についてですが、
|
基本的にはこれで良いと思います。
NISAからつみたてNISAへ変更する場合
最後に変更についてです。
現在、NISAを利用していて
来年からとか、2022年からとか、つみたてNISAに変更しようかと考えている人もいるのではないでしょうか。
この場合、
NISAで購入した株式やETFなどは、引き続き最長5年間は非課税で持っていられるので変更するのも1つの手で、
私も考えています。
以上、
つみたてNISAの分かりずらい点を紹介しました。
この制度は利用すべきかどうか迷いますが、”やるなら早い方がいい”のは確かで
余裕をもってやりましょう。
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