皆さんもご存知の通り、最近は各メーカーから1Wとか5Wなんていう小出力の真空管アンプが出ています。
50W、100Wがあたりまえであった時代からは完全に変化してきているわけで、これは当然と言えば当然なんですが
小規模ライブハウスでも50Wまでは必要ないですし、
自宅ではデカすぎて使えないですよね。で、
現在、15Wの Laney IRONHEARTシリーズ、IRT-15H naked を使っていまして、以前の記事で簡単に紹介していますが

今回はこのヘッドアンプの音も含めたレビューです。
目次
15Wの真空管ヘッドアンプ Laney IRONHEART
真空管アンプ(オールチューブ)の15Wは結構な音量で、トランジスタアンプとは比べものにならないくらい大きな音が出ます。
これをスタジオだけでなく自宅でも、というのはちょっと無理かな、
とも思ったのですが、結果的に購入して正解でした。
小音量でも歪みますし
結構、今風といいますか抜ける音だな、というのが第1印象でしたが、トーンコントロールで好みの音に出来ましたので。
Laney(レイニー)IRT-15H nakedのインプット端子
Laney IRT-15Hにはインプット端子が2つあり、
通常の15W以外に(自宅用に)1Wが用意されています。
こちらに繋ぎ、
クリーントーン(DRIVEツマミを上げない)で音を出してみると、とても良い感じでボリュームもそこそこ上げられます。
(クリーンの場合は15Wの方でも大丈夫です)
しかし、DRIVEツマミを上げていくと
さすがは真空管アンプ、かなりの音量が出てしまいました。
トーンの数値にもよりますし、
あと、住宅事情にもよりますが、1Wの方に繋いでもボリュームはだいたい2~4ぐらいが限度ではないかと思います。
アンプ直、SEND-RETURNでディレイを軽くかけっぱなしで1曲弾いてみました。
そこそこ歪ませていまして、
セッティングはDRIVEが7、PRE-BOOSTが3、録音するのでボリュームは2以上にしましたが2以下でも気持ち良く鳴ってくれます。
ヘッドアンプなのでキャビネットは別に
ちなみに、
ヘッドアンプですので、別にスピーカーキャビネットを持っている人が対象になってきますが
こんな自宅用の小型アンプを使う事も可能です。
スピーカーケーブルが短い場合は、長いものに交換すればいけます。
*スピーカーケーブル自作しました

アンプ側をクリーンに、エフェクターで歪ませる
Laney IRT-15Hは、GAINが0で完全にクリーンになりまして
曲中に歪み以外のクリーントーンも使う場合、
アンプ2台持っている人は別として、アンプ側をクリーンにしてエフェクターで歪ませる人が多いと思うんです、たぶんですが。
この場合にIRT-15Hはピッタリで、
1Wの方(15Wの方でも結構いける)で、GAINを0、そこそこボリュームを上げても、自分の気に入った歪み系エフェクターを使えば
ナカナカの音が出るはずです。
メサブギーのV-TwinとZOOMのMS70-CDR(軽くコーラスとショートディレイ)を使っての音はこんな感じでした。
(ヘッドホン・イヤホン推奨)
Laney IRT-15H nakedの裏側、他
リヤパネルです。
パワーだけで、真空管アンプ特有のスタンバイスイッチがありません。
電源入れる時はVOLUMEやDRIVEはゼロにして
パワーON後はそのまま少し(2~3分もあれば十分かと)放置して真空管を温めましょう。
センドリターンやヘッドホン端子、レコーディング(ライン)アウトもありますが、
個人的にはライン出力の音はイマイチな気がします。と言っても、他のアンプもこんな感じではないでしょうか(そのうち音を紹介できればと思っています)。
取説は付いていますが英語です。
単語を調べながら読んでみるのもいいと思います。
真空管はプリが3本、パワーが2本。
フットスイッチは付属しないですが
小型で重くない
(だいたい幅425、奥行215、高さ155mmで重量が5,5kg)
ので自宅だけでなく練習スタジオにも(工夫すれば)持って行ける、価格の割には良いアンプです。
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