フラッと立ち寄ったハードオフにグレコのDEVICEという、
懐かしの尖がりヘッド、じゃなくてコンコルドヘッド(ジャクソンヘッド?)のギターがありました。税込22,000円です。
80年代に流行ったジャクソンやシャーベルのディンキーシェイプで、キズとかサビなんかもあるんですが、
そんなことよりも
ピカピカのケーラーブリッジに目が引かれまして
そして、
持ってみたらネックが握りやすくミディアムスケールっぽいので、資金を作り1週間後に購入してしまいました。
今回はこのギター、
グレコのDEVICEを、特にケーラーブリッジを中心(後半)にチェックしてみたいと思います。
グレコのギター、DEVICE
シリアルがA86から始まるので1986年製でしょうか。だとしたらジャパンビンテージに属しそうですね。
外観は、底部に木には達していない大きなキズが1ヶ所あり(黒色が出ている)、
細かいのもちょこちょこ。
若干の日焼けもあって、付け根に塗装のひび割れ(個人的にあまり気にならない)なんかもあるんですが
しかし、
34年前のギターにしては綺麗な方で、指板はエボニーっぽいし(ローズか?)フレットがあまり減っていません。
あまり弾かれることなく
長らくスタンドに立ててあったか、ケースの中にしまってあったような感じです。
GRECOのカタログによると
ネットで調べてみるとグレコの古いカタログが出てきました。
楽器の出張買取屋さんの記録 Greco 1985 catalog
こちらによるとJJ-F1というモデルのようで、
GROVERのペグにJacksonのピックアップ、そしてブリッジにケーラーという豪華仕様(?)で、ボディ材などは書かれていませんが定価85,000円(消費税がまだ無かった頃)です。
昔、
ギターってほとんど定価で売られていましたから、中古とはいえ22,000円でこういうのが買えてしまうのは
ある意味、いい時代ですね。
DEVICEの試奏とピックアップ
早速、試奏します。やっぱりミディアムスケールで
*他にもミディアムスケールのストラトあります

ネックがまあまあ薄めで弾きやすくアームが軽くて良いな、なんて思ったら、ハードロックな外観に対してアンプに通した音が若干ですが迫力不足に感じます。
歪みももう少しあっても良いような。
*あくまで個人的な感想です
JacksonのJ-50はPAF系のピックアップのようで
レスポールには合いそうですが(勝手な想像です)、このギターには後で他のを付けてみようかと思っています。
サステインがちょっと足りないのはケーラーのせいか?
後日、ディマジオのピックアップに交換してみました。

ケーラー(Kahler)トレモロブリッジのチェック、調整方法
では、肝心のケーラーをチェックします。
弾いた後に(フラット方向に)チューニングが狂いまして、軽くアームアップをすると戻る。という特徴?(私のだけか?)は直るでしょうか。
アメリカ製ですので、330円(たしか)でインチの小型6角レンチセットを買ってきまして
(アームバーは純正ではなさそう)
まずは、弦を緩めて
弦が乗るサドル近くの各弦に2カ所あるビスを回してみたいと思います。
ここは、
レンチサイズが0,05で、弦高を調整するビスでした。
時計回りで上がって行きます。
次は
ネック側の各弦に1カ所ある、こちらも小さなビスですが
リヤピックアップを下げてアクセスし
工具サイズは先ほどと同じ0,05、
ここはサドルの前後を調整するビスでした。時計回しで後ろに下がっていきます。
オクターブチューニングの時に必要ですが
ちょっと場所的にやりずらかったです。

それから、アームの横にもビスがありまして、
工具は5/64というサイズでした。水平方向を調整でき時計回りに締めていくと後ろが下がっていきます(アームアップ方向)。
ここはテンションの調整でしょうか、ほぼ水平にして
一通りやったのですがこれら以外に調整箇所はなさそうなので、やはりチューニングの狂いを直すのは無理っぽいです。
今回は、初ケーラーなのでブリッジを外してみました。
後ろ側もキレイで、
ブリッジアース線(針金)がボディから出てきて、その上にブリッジが乗っかる構造が面白いですね。スプリングが一体なのでこうなると。
せっかくなのでトレモロスプリングの見える範囲と内側(サビが出ていた)にグリスを付けてから
元に戻して
表側の弦と接触する部分にもグリスを付けておきました。
ちょっと付けすぎ。
これをやるとチューニングの安定性が向上するらしいので少しでも良くなればと思い一応。しかしフラット方向に狂うのは直らず。
*ナット側のロックする方の工具サイズは3/32です
最後にボディやネックも清掃して終了です。

今回はここまでですが
写真ではわかりずらいサビの出ているノブを交換すれば
パッと見、
34年前のものとは思われないのでは、とちょっと自己満足しています。
以上、グレコのエレキギター「DEVICE」の紹介でした。
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