弦交換が面倒、チューニングに時間がかかる、
といったデメリットもあるフロイドローズタイプのトレモロブリッジですが、一度決まってしまうとチューニングが安定するので
個人的に好きで、若い頃は結構愛用していました。
今回は弦交換のやり方から、
チューニング、弦高調整までを紹介します。
ブリッジの水平調整やオクターブチューニングについては、こちらをご覧ください。

フロイトローズ付きギターの弦交換
古い弦を外す
では、いきます。
まず、弦を外す前にブリッジの下にタオルやティッシュなどを挟んでください。
アームダウンしてケツを浮かせたりして、ですね。
それから外しにかかります。
ロックナットを緩めて外し、
元あった位置にまた戻せるように揃えて置いておきます。
そして、弦がダラダラな状態になるまでペグを緩めたら
(右利きの人でしたら)
左手でアームダウンをしてケツを浮かせ、右手で6角レンチを緩めます。
手で1~2回転くらい回すと
弦が上へ外せます。
外れない場合は、
弦をゆすったり、弦を挟んでいる正方形の小さなブロックをボディエンド側へずらしたりして下さい。
6本とも外し、ペグからも外します。切ってしまっても構いません。
ここで、弦交換ついでにボディや指板を清掃しておくと良いと思います。

新しい弦を張る
最近は、ガソリンや電気代、食料品などの値上がりが目につきますが、ギター弦も上がってきたようなので、
何故か安いROTOSOUNDの弦を使ってみました。
chuya-online、ヤフーショッピング等で3セット1,080円。
日本国内限定商品となっていて、通常のとは違い1弦は2本入っていません。
(他にも2022年2月現在1セット390円、6セット1,800円、12セット2,400円と安い)
*追記 アマゾンにも1セットのだけありました
はじめにフロイトローズの場合は弦をカットします。通常は巻いてある部分を残して切るのですが、
私は、これを最近知りまして、
今までずっとこの位置で(↓)切っていました。
だからといって特に問題が起こった事は無いので、今回もここで切ります。
そして、アームダウンして(しなくてもいいです)弦が下に当たるところまで差し込んだら
右手または6角レンチの長い方で回して軽く締め、短い方で本締めします。
ここを締める時は結構強めなんですが、私はレンチの中央辺りを持って ”クっ” って感じです。4~6弦は弦をつぶす感じで、1~3弦はもう少し強めです。
ただ、先端を持っておもいっきり締めると、(中古のギターなんかの場合に)正方形のブロックが割れる事もありますので適度に強くです。
逆に弱すぎるとチューニング時に弦が抜けますので注意してください。
一応、正方形のブロックは単体で売っています。
この時に弦がブロックの中央辺りに来るようにセットしまして、6本とも付けてしまいます。
それからペグ側に巻きます。
フロイトローズの場合は最終的にロックナットで締めてしまうので、適当に2~4巻ぐらいで良いでしょう。
これで弦交換は終わりです。
フロイドローズのチューニング
次になかなか合わないチューニングをします。
ロックナットは外した状態でファインチューナーを中央辺り(高さ)に揃えて
(↑の写真は少し高め)
後はレスポールなどと同じくチューナーで合わせていきます。
フロイトローズの場合は2、3回ぐらいでは合わず、
6弦からやったとして1弦まで合わせた後に6弦に戻ってくると、かなり下がってしまうのですが
何回も繰り返せば安定してきます。
最初のうちは、1弦以外(切れそうなので)を高めにチューニングしていくのも手だと思います。
だいたい合ってきたら、弾いたり、チョーキングしたり、アームダウン・アップしたり、普通に伸ばしたりして、
またチューニング。
これを繰り返し安定してきたらロックナットを取り付けて、若干狂うので最後にファインチューナーで微調整して完成です。
ちなみに、
ROTOSOUNDの弦、当然ですが ”安かろう悪かろう” ではありませんで、ダダリオに比べ若干柔らかく、音も気持ちマイルドな気がします。
弦高調整
フロイトローズタイプの場合の弦高調整は、各弦では出来ず
ブリッジの支点にある2個のボルトを6角レンチで回し、ブリッジごと高さ調整します。
時計回りで下がっていき、反時計回りで上がりまして、
弦を緩めてからですね。
一般的な弦高は6弦側で2,0mmと言われていて、このギターはネックが反っているので現在約2,2mm。
12フレットの位置で計測します。
1弦側で1,5mm、現在約1,7mm。
これはあくまで一般的な数値ですから、
プレースタイルが違えば好みの弦高は変わってきて当然で、これを基準に調整するのが良いでしょう。
個人的には6弦はもう少し下げたく、1弦側はチョーキングがしにくいのでもう少し上げたいと思っている所です。
以上、フロイドローズの付いたギターについてでした。
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