昨日(2019,8/2)の朝、
ドル円レートをチェックしたら前日から約2円も円高方向に動いていました。日経平均株価も下がり
・・・
これを聞いて
円高って何?、円高と投資って関係あるの?
と思った方は読んでいただけたらと思います。
目次
円高って
「現在の為替相場は、1ドル106円92銭と大幅なドル安円高で推移」
こんな感じの言葉を1度は目や耳にした事があるのではないでしょうか。
ドル円で言うと、
基本的にこの”ドル安円高”というのはセットで、省略して”円高”と呼ぶこともあり、反対は”ドル高円安”(円安)です。
あくまで前日や前週などのある1点での値段と比べてドル安円高なのであって、
特にいくらになると円高とか、この値段以上なら円安といったわけではなく
チャートで見ると、上へ行くとドル高円安で、
下へ行くとドル安円高。
というように、円ではなくドルを基準としているので逆に見てしまわないようにして下さい。
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では、
円高と円安ではどちらが良いのでしょうか。
円高と円安、どっちがいい?
消費者の立場から
まずは、
私たちが普段生活している中で物を買う時、消費者の立場だとどうなるでしょう。
例えば、ナイキのスニーカーを購入(輸入)するとして
- スニーカーの値段が100ドル、為替レートは1ドル=80円
- スニーカーの値段が100ドル、為替レートが1ドル=120円
だった場合に、レートが1ドル=80円の時と120円の時ではどちらがお得でしょうか?
これは難しく考えなくて大丈夫です。
購入するので支払いは安い方が嬉しいですよね。
なので100ドル×80円で支払いは8,000円、120円の場合だと12,000円なので「1ドル=80円」の時の方が安く買えます。
そして、チャートを見ると
1ドル=120円の時よりも80円の時っていうのは、
チャート上、下方向ですからドル安円高です。
というわけで、
消費者の立場からは円高の方が良く、これは海外旅行に行く場合も同じで
そして、モノを輸入して日本で売っている企業なんかも円高の方が恩恵を受けます。
日本企業(株)にとっては
これに対して
日本を代表する企業であるトヨタなどは輸出が主です。
輸出ということはモノを売ってお金を受け取る方になりますから、先ほどの例でいうと1ドル=120円のドル高円安の方が
たとえ売った個数は同じでも、お金はたくさんもらえます。
このように
円高・円安を考える時はお金を支払う側か、受け取る側かを意識すると分かりやすいと思います。
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昨日の夜
「トヨタ、通期予想を下方修正 円高逆風、純益1000億円減少」
というニュースが出ていました。
想定していた為替レートを1ドル=110円から106円へ4円、円高に修正したことにより利益が1,000億円減る
としています。
4円、円高になっただけで利益は1,000億円も減少してしまいますから
当然、株価にも下げ圧力が加わる(売られる)わけです。
投資をするうえで
個人型確定拠出年金iDeCo
では次に、
私たちが”外国の株を購入する”、”外貨預金をする”といった投資をする場合はどうなるでしょうか?

また、直接買わないにしても
最近は”年金2,000万円問題”もあってか、節税効果のある「iDeco(イデコ)」や「つみたてNISA」などを使って資産運用を
という人が増えています。

実はこの「iDeCo」や「つみたてNISA」でも外国株が選べますから
続けて読んでみて下さい。
外国株や債券を購入する場合
例えば
今のアメリカを代表する企業と言ってもいいアルファベット(Google)の株を、証券会社で買うとします。
- 株価は1000ドルで、為替レートが1ドル=110円
だった場合、(手数料を考慮しないと)支払う金額は1000×110で110,000円です。
2年後、
急に現金が必要になりアルファベット株を売却しなければならなくなりました。仮に株価が1000ドルで変わっていなかったとしたら
1ドル=110円よりも円高・円安、どちらに行った方がお得だと思いますか?
この場合は売却です。
ということは
お金を受け取る方なので110円よりも円安になっていれば、たとえ株価が変わらなくても購入時よりも多い金額が受け取れます。
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1ドル=115円になっていたら、
購入時よりも5,000円多い115,000円受け取れるんです。
反対に円高になると ・・・ そういうことです。
円高になったら
これが私の言いたかった事で、
現在、円高に向かう要素がたくさんありますから投資は慎重にいきたいところです。
実際にそうなるかは誰にも分かりませんが、仮に円高に進んでいった場合は外国株だけでなく日本株にとってもマイナスですから
今から買っていくのは控えて、様子を見る方がと思います。
”待つのも投資”って言いますしね。
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