(この写真はバタッドです)
バナウェから16kmほど離れたバタッドに宿泊し、午前中のタッピヤ滝に続いて午後はバンガアンまで歩いて行ってみることにします。
*前編もよろしかったら見て下さい

バタッドからの険しい道、途中で出会った変わった生物や水のない田んぼ、バンガアン村での出来事などご紹介します。
また、バタッドからバナウェを経由してバギオへの帰り方も最後に書いてますので
ご覧下さい。
目次
バタッドからバンガアンへは山道を
水なしの稲と奇妙な生物
バタッドヘジプニーで来たときの道を戻り、途中の分岐点で曲がればバンガアンへは行けるだろうと思い
ガイドには1人で歩いて行くといったのですが
ガイド曰く「その道ではない」、「こっちだ」とグーグルマップ上にない辺りを指さします。
もっと近い道があるようですのでガイド料1200ペソ(この時のレートで2500円弱)を支払いお願いすることに。
午後1時に出発、
いきなり生い茂る草木を手で払いながら進んでいきます。すぐにビューポイントがあり、小さめの棚田の中を歩き
ここからはハードな山道へと入って行きます。
危ないところはガイドが待ってくれますが、20分ぐらい経過したあたりからアップダウンが激しくなり、
上りの後は本当に息が荒くなりますし、また前日夜中に降った雨のせいで足場も悪く
歩いてバンガアンへ向かった事を早くも後悔します。
そして息が上がったまま歩き続けること約40分、ようやく休憩ポイントに到着です。とても小さな村が見え
ここではガイドが色々説明をしてくれますが、
こっちはそれどころではありません。汗でビショビショになり、鼻水も出、しばらくは息が上がったままでした。
持ってきた水で水分補給をし10分弱の休憩、ガイドの「ゴー、スローリー」という言葉を受け歩き始めます。
実は最初の休憩ポイントまでが凄くきつく
その後は多少のアップダウンはありますが歩いていて清々しくなってきました。
そしてガイドがこれも田んぼだと言い指さしたのがこちらで
自然の雨だけらしく、水を張っていなくても稲はこんなに青々としていますが
でもこれ鶏のエサになるそうです。
途中には水飲み場もあったりして
日陰に入るとぬかるみが多く歩きずらいですが、なんとかガイドについて行きます。
突然ガイドが足を止め後ろを振り向くと、大きめの石を拾い何かに投げつけ始めます。温暖な気候のフィリピンですから蛇か?と思いましたが
だんだん弱ってきたその生物を見ると
足がブルーです。何だこれは?と思いますよね。
ガイド曰く「噛むから危険」だそうです。10㎝以上あるムカデ(centipede)です。ちゃんとした靴に長ズボンを履いていないと危ないですね。
畑もあって、収穫したトマトが置いてあり
この後、結構重いのではないかと思われるこの籠を担いだ人に追い抜かれます。
この道を歩いて運ぶんですねー、足腰が相当強くなければ無理ですね。
休憩ポイントに到着。中にいるのは地元の人で観光客はバンガアンに着くまで1人も見ませんでした。
私が周辺の写真を撮り終わると直ぐに出発し
タッピヤ滝への道と違って途中に小さな村があったり遠くに見えたりし、そこにはペットボトルのドリンクとバナナだけが置かれた、
ちょっとしたお店もありました。
ようやく通りに出ると道の真ん中に鶏や犬がいたりして
歩くこと10分ぐらいでしょうか、バタッドの宿泊先を出てから約2時間半、バンガアン村への入り口に到着です。
ここで迎えのトライシクル(別料金)と待ち合わせをしているのですが
まだ来ていませんので棚田のほぼ中央にある村へ行かせてもらいます。
バンガアンの棚田へ
長い階段を下って行きますが、早くも帰りが心配になってきます。
途中の小学校のバスケットコートにも昔からの住宅があったり、普通に生活している家の横を通ったりして棚田のほぼ中央にある村に徐々に近づいて行き
そして村に入ると人々が1ヶ所に集まっていました。
ガイドに何か食べようと促され食べることに。ジェスチャーでコレとコレ、という感じで注文したら嬉しいことにタップリと盛ってくれます。
パンシットという焼きそばのようなものと豚肉と野菜を煮たもの、ゴロっとした牛肉も。
お金を払おうとすると「今度来た時でいいよ」と言われ
どういうことだ?と考えていると、この日はちょうど今まで村人の結婚式が行われていたようで、訪れた人みんなにご馳走しているのだそう。
有難くいただいている間にも他の人が「ライスも食べて」など言ってきてくれまして、かなり腹いっぱいになりました。
そして今度は中国系の人からライスワインも勧められ飲んでみることに。
お米の形が残ったものが入っていて、ここの棚田で作られた米からできたものでしょうか。
「ノーケミカル」と言っていたその味は見た目と違ってワインそのもので飲みやすかったです。
美味しくご馳走になり、村内の昔からの住居など見て回らせてもらいます。
人の作業している姿や牛や犬の絵が彫られていたり、
角が飾られていたり非常に興味深かったです。
階段を上り村の入り口へ戻り、
待ち合わせたトライシクルでガイドと一緒に3人でバタッドヘ引き返し
出発前に2時間ぐらいだから歩いて戻ると言ったのですが、やめといて正解です。
もう歩けません。
ガイド料と帰りのトライシクル代でだいぶ高くなってしまいましたが貴重な体験ができた1日となりました。
*ビガンに行く方はこちらもどうぞ

バタッドからバギオへの帰り方
バタッドからバナウェ
1夜明け次の朝バギオへ向けて戻ります。
午前9時のジプニーに乗るため宿泊先を8時前に出ます。
帰りはキツイ上りが続き、来るときに下りで20分ぐらいかかりましたので念のためちょっと早く出ました。
階段の写真は上から撮っています。
小学校を通り休み休みで約30分かかり、行きと同じジプニー発着地に到着。
朝から良い汗をかけます。
一昨日と同じ運転手のおじさんが待っていました。しばしお店の人や他のジプニーの運転手も交じって雑談。
もちろんジェスチャーも交えてです。
そして予定通り9時に出発。
ジプニー内は満席で、帰りも約1時間かかりバナウェのターミナルに到着します。
バギオ行きのバンの場所ですが、
マーケット前、この写真の方向に歩いて行くと直ぐに道が二手に分かれます。右がバタッドへ行く下り(今、ジプニーで来た道)、左が上りになっていて
左へ行くと直ぐに階段がありますので上に行くと
バンが何台か止まっているはずです。
*SMART SIMの設定方法を書いています

バナウェからバギオ
小さな小屋の前で「バギオ」と言うとバンに案内され、どの座席にするか聞かれます。
料金はなぜか450ペソでした。
この写真の左の方に写っている青い建物はオハヤミトランスで、マニラに戻る方はここから乗れます。
また写真には写っていませんが右(手前)の方には案内所があり、
出発まで時間がありましたが昨日の疲れと筋肉痛で、その辺でコーヒーを飲んでくつろいでしまいました。
もったいなかった。
バンは11時半に出発しますがすぐに停車、よく見るとここがITTAG社のターミナルのようです。
最初は少ない人数でしたが約1時間後にラガウェ(キアンガン)で何人か乗り運転手含め15人、補助席も使って超満員です。
ちなみに、1日6本バギオへ向かっているようです。
トイレ休憩を挟み3時前に食事休憩が20分ぐらい。
帰りもエアコンは弱めで
ゆっくり走っていたので7時間弱かかり
出発地とは違うバーナム公園の北側Otek Square前に到着しました。
結構ハードなトレッキングをして筋肉痛が翌日までありましたが、素晴らしい景色と体験が出来て良い旅が出来たと思っています。
皆さんも是非行ってみて下さい。
*バギオからマニラへはこちらをご覧いただければと思います

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